12キャタリナの発売で感じたこと

AOM

2012年01月23日 02:11

今度のフィッシングショーで12キャタリナの一般へのお披露目
そして順次発売がされるようです

コレによってわたしの持っているジギング、キャスティング向けのリールが
すべて旧型となってしまいました・・・



思えばオフショアの世界に初めて足を踏み入れたときに手にしたのは
ペンのスピンフィッシャー550SS、このリールこそがわたしの原点でした
メタルボディの重たいリールでしたが壊れないということだけが取り柄
これにスミスのオフショアスティックGSS-80Gという組み合わせ
16lbのナイロンラインを使い、コレなら駿河湾のどんな魚でも獲れると思ったものです

そしてメインのリールを初めて国産の機種にしたのが99ツインパワーから
このシリーズは4000H、5000H、8000Hと3台を用意し
ずいぶんと駿河湾の色々な魚たちと遊んでもらいました
ぜナックの初代ジガートラストたちとコンビを組んで
ナイロンラインからPEラインへ、キャスティングからジギングへ
わたし自身のオフショアフィッシングスタイル自体も大きく変わりました
この時代の現実的なターゲットは5kgのカンパチ、10kgのシイラでした
大物として想定していたのはその倍くらいの魚でしょうか?

そして初代ソルティガの発売
コレによって10kgのカンパチやヒラマサ、20kgのキハダなどに近づいたと感じました

しかし4500ZとHIRAMASA63Sをいったんは手にしたものの
当時の関東周辺のジギングといえば
伊豆諸島への遠征釣行や外房ヒラマサの挑戦
それを続けるには一般のサラリーマンアングラーであったわたしには
あまりにも金銭的な負担や体力的なキツさの割りに報われないものでした
釣り好きではあったもののすべてを投げ打つほどの釣りキチガイでは無かった
そんな挫折感を味わうことになるキッカケだったかもしれません

もっと普通の生活を維持する中で楽しく魚たちと遊べないものだろうか?
そんな悩みに答えてくれた道具たちが
最近のベイジギングだったり
あるいは廉価なキャタリナシリーズであったように思います
癒しの道具たち、身近なものの良さに再度気付かせてくれた・・・

道具だけでなく
このころには乗合船から小さいながらもマイボートでのフィッシングに
スタイルが変わったことも大きな理由ではあるのですが

いまの関東周辺の乗合船に積み込まれるタックルは異常だとは思いませんか?
近所の釣具屋さんでは展示もされず手に入らないような高価なタックルばかり
確かに良いのはわかりますが
猫も杓子も六本木でBMWに乗っていたようなバブル時代にしか
わたしには見えません

四国などに遠征したさいに
近所の年金暮らしと思われるおじいさんが
入門用のジギングタックルでのんびりと釣りを楽しんでいる
そんなある意味で健全な状態を見て
少し目が覚めたのがキッカケでそう思うようになりました

初代キャタリナははっきり言って不人気機種でしたが
近海で遊ぶのに不足はない充分なものでしたし
また不人気ゆえの割り引き販売のおかげで無理なく
海に出続けることができたのは非常にありがたいことでした

12キャタリナの新型のスペックを見て思うことは
5000HにはPE5-300mの釣りを身近にしてくれる夢を感じましたが
具体的には外房でのヒラマサキャスティングで20kgクラスや
東伊豆でのマグロキャスティングで40kgクラスまでを射程に入れれる道具であること

他の番手には残念ながら良さはわかるものの、充分な魅力を感じませんでした


いま現在、魅力的に感じるオフショアで使えるスピニングリールたちは・・・

シマノ(SHIMANO) アセレーションSW 3000

現在35%引き 8870円
特筆すべきは最大巻上げ長が74cmであること
使いやすいEVAグリップを装着した
ガタの少ないねじ込み式ハンドルであること
この2点です

・柔らかいスピニングロッドと28-45g程度の軽いジグを使い
水深10-30mくらいをキャストして斜め引きしての早春の真鯛狙い
・60g-80g程度のインチクや鯛ラバを使い
水深40-60mくらいをバーチカルにストレートリトリーブで攻める
ジグを食わない低活性時期のイナダ、ワラサ狙い
・そしてサワラのジギングにはなぜか巻きが合い、バッチリ嵌りやすい
ある意味、特殊な状況に強いリールです
なかなか74cmの巻き上げ長のリールで安くて強いのは無いんですよね・・・
バスロッドでのキャスティングでの鯖にもいい感じです


ダイワ(Daiwa) 11フリームス 3520PE-SH

現在30%引き 13670円
11モデルにして初めてダイワが08ステラ5000XGに追いついた
釣れるキャスティングリールです
特徴はSHギアによる最大巻上げ長106cmと
駿河湾標準ともいえるPE2-200mの糸巻き量

こいつの出番はナブラ撃ち
キャスティングゲームでミヨシに立つアングラーには必要な性能です
いままでは08ステラ5000XGに対抗するには
一回りおおきなシーゲートやキャタリナなどの4500Hを持ち込むしかなかったのですが
なんと1万円台のリールでそれができるようになりました
3年間の進歩って凄いです


ダイワ(Daiwa) ファントムJライト 4000PE

現在38%引き 8580円!
上記の2機種は特殊用途ともいえますが
奥駿河湾内のジギングやシイラなどのキャスティングでは
一番出番が多いリールで最初の1台にお勧めします
巻き上げ長86cmとPE2-200mは良い意味で標準的

このリールを壊れるまで使い込めれば
駿河湾では相当な量の魚に出会えるはず
実は上位機種のシーゲートライトよりも頑健だったりします
なぜかシマノにはライバルが無い大きさなのでそこが売りですね



ダイワ(Daiwa) ファントムJ 4500

現在40%引き 8560円!
最後はコレです
PE-3、がんばればPE4-300mまで巻ける
湾外、外海での標準サイズ

10kg以下の青物や20kg以下のマグロ類を射程に収めます
売りはライバル、シマノのアセレーションSW8000よりもわずかながら頑丈なこと
まあ、好みの問題でどちらを選んでも変わらない程度のものなんですが
若干、軽量のうえに実売価格も安いしおすすめするならコチラです


しかしこの4台をまとめて購入したとしても
12キャタリナ1台分しかお金がかからないって・・・


そしてここであげた、どのリールに言えるのですが
・釣行後の水洗い(塩抜き)をきちんとすること
・ドラグのグリスアップを1-2ヶ月に一回は定期的に自分で行うこと
この2点で年間釣行日数が20-30日程度(2週に1回)ならば充分に長持ちします
それ以上の釣行回数(週に1度以上)をこなすようならば
このクラスよりも上位機種を購入したほうが良いかもしれませんね
またリールの改造、ハンドルやノブの交換、ベアリングの追加などは
実釣レベルでは所詮は自己満足、このクラスのリールには似合いません
オリジナルのままで手も痛くならないですし
多少滑らかな回転を得るよりも壊れるまで使い込むほうがおすすめです


最後にひとつだけ付け加えると奥駿河湾という場所は
しょっちゅう波の高さ0-50cmの予報が出るとても静かな海です
そんな淡水の大きな湖よりも荒れることが少ない場所ですから
他の地域で釣りをする方でこのフィールドを知らない方には
そこを差し引いてからリール選びの参考にしていただければと思います・・・
(それでも季節によってはメジマグロやワラサ、真鯛が充分に狙える場所なんですけどね)


あなたにおススメの記事
関連記事