最良の釣具とは？

2012年11月11日 15:26

最良の釣具とは？

最高の釣具であれば
釣具屋さんで最高の釣具を欲しいと相談すれば
最も高価な釣具をオススメされるでしょう？
確かに高価な釣具は良くできていますが
最高＝最良であるかは疑問です...

釣具は道具です　
まず正しい使い方を知り
その時々の状況に応じて、使い分けをする必要があります
そのためには複数の釣具を持っていなければお話しになりません

目の前の海で使う＝狭い範囲で使う事だけを考えても
目の前の海は朝、昼、晩と時間ごとに変化します
晴れたり、曇ったり、雨だったりの天候による変化
風が吹いたり、無風だったりの風の強弱や方向による変化
大潮や中潮、小潮などの潮回りによる変化
そして水温の上下や推移による変化
これらの様々な変化が複雑に絡みあい

一見、同じように見える目の前の海でも...
時間ごとに変化し
日ごとに変化し
週ごとに変化し
月ごとに変化し
季節ごとに変化し
年ごとに変化し
同じように見える海でもまったく同じではありません

魚も魚種ごとに習性が違い
幼魚や若成魚、希少な大物と呼ばれる老成魚によっても違い
また餌となる他の生物の状況によっても違い
季節や産卵などによってもその時々の行動に違いがあります

それらの変化や違いによって
それぞれの釣具を専門特化させ使い分けするには
実際には膨大な数の釣具が必要かもしれません

しかし多くの釣り人は
釣りによって生計を立てている漁師ではありません
それぞれに釣り以外に仕事や家族などの生活があり
その生活の中の一部で釣りを楽しむ人がほとんどでしょう

週に一度は釣り場を訪れる(訪れたい...を含めて)
サンデーアングラーにとって最良の釣具とは？

まず目の前の海で釣れる魚種や大きさや数を熟知し
その魚たちを釣り上げる充分な強度を備えつつも
釣り上げる楽しみを損ないバランスを持ち

釣り場の変化や魚種の違いなど
それぞれに対応した専門特化した釣り方をこなしながら
それらをある程度まとめるための汎用性があり
その相反する条件を満足できる範囲に納めたバランスを持ち

最後にそれぞれの釣り人によって異なる
釣りの知識や技術、それに経験と経済状況
それらとのバランスが求められます

最高＝最良とはならないのは
ランニングコストを含めて考える必要がありますから...

私自身も知識や経験、技術が無いうちは
かなりの無理をして高価な釣具を揃えましたが...
それらを使った釣りは現在は経験として活きていますが
今では、その高価な釣具たちは手元にはありません

多くの釣り人にとって
楽しい釣りが出来る釣具であるのが
最良の釣具ではないでしょうか？

但し釣具選びは趣味嗜好も入り込んだ
楽しいお買い物でもあるので
それぞれにオススメはありますが
絶対はありません...

最近つくづく良いと感じる

アブガルシア(Abu　Garcia) ソルティーステージ　レボ　ＬＪ－３
同じリールを３台揃えたのは久しぶりです
多少の小さな欠点はありますが...
正しい使い方でカバー出来ます！
高価な良くできた釣具が未熟な釣り人を助ける
ということも確かにありますが...
安価な欠点のある釣具がその欠点がある故に
正しい使い方を使い手に学習させ未熟な釣り人を成長させる...
そんなことを感じるのはPennのSpin Fisher以来かもしれません？

アングラーズリパブリックパームスエルア　メタルウィッチ　スロー＆フォール　ＭＴＧＣ－６３２ＳＦ
現在では近場のスロージギングでの不動のセンターですw
スロージギングで主流となっている
ポセイドンシリーズと比べて遥かに安価です
しかし、実際にはジグの操作においてはキレがありません...
購入した当初はがっかりするほどでした？

このキレの無さ＝レスポンスの悪さは我慢して使い続けるうちに
実はよく魚を連れてくることに気がつきます

最初の印象はイマイチでしたが
そこに気づいてからは実釣で釣果を出し始めて
徐々に気に入ったので633sf、782sfを追加購入
これらと使い分けをすることで
ポセイドン使いたちとの釣果を比べて
数で良い勝負、魚種の幅広さは負ける気がしません
青物オンリーでは若干不利ですが...(笑)

スローピッチのみで勝負するとイマイチですが(←633sfを使ってください)
スローピッチを含めてスロージギングを組み立てる釣り人にはオススメです

アングラーズリパブリックパームスエルア　メタルウィッチ　スロー＆フォール　ＭＴＧＣ－６３３ＳＦ
ジグの操作でキレを求めるならコチラです
但しポセイドンシリーズほどのわかりやすい鋭さはありません...
強烈な個性がないですがそつの無い優等生タイプ
632sfが不動のセンターならば633sfはスーパーサブ

潮の流れが強い場所、より深い水深、活性の高い魚を狙う時には出番が多くなります
同じ海域で同じジグでロッドだけを持ち替えすると
632sfが根魚ならばカサゴをよく連れてくるのに対し
633sfでは同じ根魚でもハタをよく連れて来ます
632sfがヒラメや鯛などの砂物、高級魚をよく連れてくるのに対し
633sfでは青物勝負では大きくリードしています
私自身のホームでは632sfと633sfでほとんどのスロージギングをカバー出来ます
しかし他の海域では631sfと632sfのより繊細な組み合わせや
633sfと634sfのもっと強い組み合わせが必要かもしれません？

アングラーズリパブリックパームスエルア　メタルウィッチ　スロー＆フォール　ＭＴＧＣ－７８２ＳＦ
まだたいして使い込んでいませんが...
気分転換でロングフォールで遊んだり
潮の流れが強すぎ、水深が深すぎなどで
632sf+633sfの組み合わせでは歯が立たない状況で
重たいジグを送り込むのに使用しています
長いロッドに重たいジグという疲れ倍増タックルなので
省エネ釣法のロングフォールでしか使いませんが...