道具ばっかり増えていくｗ

遊び心満点のフルソリッドブランクのライトジギングロッドを取り上げてみたいと思います
このブログでも以前にダイコーのフルソリッドブランクのライトジギングロッドを紹介した事がありますが
今回、比較検討しているのはこの二本のロッド

あくまで個人的な意見を言えばフルソリッドブランクは
ジグを弾いて飛ばすような操作性などは普通のチューブラーブランクに負けますし
また僅かな当たりを取っていくような感度ではソリッドティップブランクに負けます
しかしどこまでも曲がり抜いて決して折れる事がないフルソリッドブランクはライトラインで1発大型が掛けてしまったときでも高負荷に耐えますから
案外とライトジギングとの相性が良いと思います
それに何よりも魚を掛けてからロッドの曲がりを眺める楽しさがあるのが素晴らしいです

ダイワ(Daiwa) ソルティスト　ＴＧ　６５ＭＨＢ

●標準全長：1.95m
●継数：1本
●仕舞：145cm
●標準自重：150g
●先径：0.9mm
●元径：9.9mm
●ルアー自重：40～120g
●PEライン：0.6～1.5号
●カーボン含有率：82％
●竿袋

アブガルシア(Abu　Garcia) Ｓａｌｔｙ　Ｓｔａｇｅ　ＫＲ−Ｘ　ライトジギング　ＳＸＬＣ−６３２−１００−ＫＲ　ＦＳ

●全長：6フィート3インチ／1.91m
●仕舞：148cm
●標準自重：155g
●継数：1本
●先径：1.5mm
●元径：10.3mm
●使用材料：カーポン98％、グラス2％
●適合ルアー：MAX～100g
●PEライン：MAX～1.5号
●タイプ：ベイトキャスティング
●テーパー：レギュラー
●構造：フルソリッド
●グリップ脱着式1ハーフタイプ
●KRコンセプトガイド
●X－ラッピング
●ガイド部ダブルッラッピング


おんなじような特性のロッドなら…
お安いほうがお得かも？
私自身はしょせん安くて使えるモノが大好きな人間なんで
とりあえず今期の奥駿河湾のタチウオジギングには
とりあえずアブのロッドを購入して試してみたいと思ってます

ダイワのTG（スリルゲーム）はダイワさんでは初のフルソリッドブランクを使用したライトジギングロッドです

しかしダイワさんのフルソリッドブランクのルアーロッドの歴史は長く
ツネキチリグで日本のバスフィッシングの世界を一変させた村上晴彦さんプロデューススタッフの一員として迎え
一躍人気のバスロッドとなったハートランドZシリーズ（1990年代後半に発売）からだと思います
そのハートランドZシリーズにフルソリッドブランクを使用した遊び心があるモデルが何本かあり
当時はダイワのバスプロとして活躍してた小野さん（現在はジャッカル）
が確かドラッギングで使用し試合を勝ったHL-Z601FS-Sなどもその一本です

またダイワさんのライトジギングロッドは代々ベイジギング=BJという呼称が与えられてますが…
初代のベイジギングロッドはBJ-601B、BJ-601HBなどですがこれらは主に東京湾でのシーバスジギング、タチウオジギング用のロッドです
このダイワのベイジギングロッドや他社のライトジギングロッド（天龍のオフショアライトシリーズがこのライトジギングロッド黎明期に発売されたと記憶しています）が発売される前までは
東京湾でのシーバスジギングやタチウオジギングではバスロッドを流用するスタイルがメインでした
そのダイワさんのBJが発売される前にダイワのテスターである村越さんがシーバスジギングやキャスティングで愛用していたのが
実はハートランドZシリーズのフルソリッドブランクのロッドたちでした
このようなライトジギング黎明期の事情を知る者にとっては
ある意味でハートランドZシリーズのフルソリッドブランクのロッドたちはダイワさんのライトジギングロッドの先祖とも言えます

それから10数年が経ち、ダイワさんから満を持して発売されたTGは
ルアーの操作性や感度などのロッドとしての機能よりも
魚を掛けてからの楽しさや面白さ、また大型魚にも負けない粘り強さを売りにした
ある意味では傍流でありながらも一段と進化したライトジギングロッドだと言えます

このようなロッドが市販されることはようやくライトジギングの世界も円熟期に入ってきたのかもしれません

量よりも質
釣果の大小よりも釣りの面白さ
そんな部分に拘りがある方は是非ともフルソリッドブランクのライトジギングロッドは試してみたら？
そんな風に個人的には思います…

そういえばナチュラムさんでは取扱いがないようですが老舗のスミスさんからも昨年HSJシリーズが出てましたね…